母乳育児のための妊娠中の準備とは
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こんにちは!
助産師のおおこしです。
妊娠中は出産に意識が向いているので、その先の母乳育児まで想像できないことが多いと感じます。
特に初めての出産だと
「産んだら母乳は出るんですよね?」「赤ちゃんはよく寝るんですよね?」
と思っちゃいますよね~。
もちろん、そういう方もいますがそうじゃないこともよくあります。産後に授乳がすんなり始められるように、妊娠中から準備しておきましょう。
まずお手入れについてです。
・安定期(妊娠4か月以降)になったらお手入れを始めましょう
入浴時に乳輪をやさしくマッサージします。強く押したり揉んだりしないようにしましょう。乳首から分泌物が出るようならガーゼでやさしく拭き取ります。お風呂上りは馬油やラノリンなどの天然オイルでやさしくマッサージします。そうすることで乳輪や乳頭の皮膚を丈夫にします。乳輪や乳頭はもともとが粘膜からできた組織なので、刺激に弱いんです。妊娠中からマッサージやオイルでの保湿をすることで近い将来始まる時授乳に耐えられるようになります。
乳房全体を押したり揉んだりはしないようにしましょう。妊娠中は乳腺が育つ時期です。強く押したり揉んだりすることで炎症を起こすこともあります。
(注意!)切迫流早産の場合は、お手入れが刺激になり子宮が収縮することがあります。主治医から安静の指示がある場合や、お腹や腰が痛くなる場合はお手入れはお休みしましょう。
・10ヶ月になったら
出産まであと少しですね。37週以降になったら、1日に3回程度のお手入れをしましょう。お手入れの仕方は同じです。このころになると分泌物が増えてきます。(母乳が出始める方もいます)ガーゼでやさしく拭き取りましょうね。
妊娠中は胸のサイズも変わります。下着は締め付けないものがいいですね。乳腺が成長するときに下着で締め付けるとしこりや痛みの原因になります。
・扁平乳頭の場合
基本のお手入れは同じです。扁平乳頭の場合は、授乳にそんなに影響がないので、特に強く引っ張ったり伸ばしたりしなくて大丈夫です。ただ、産後は早めに授乳できるといいですね。
・陥没乳頭の場合
基本のお手入れの後、乳首を少し伸ばしておきましょう。普段、乳首が中に入っているので刺激に弱い状態です。授乳が始まると痛みが出たり、傷になりやすいです。乳首が空気に触れるようにやさしく引っ張りだしましょうだしましょう。馬油などで保湿も忘れずに。
扁平や陥没乳頭の場合は、最初は授乳がうまくいかないこともありますが必ず飲めるようになります。はやくからあきらめないでね!